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- Newer : cross to you 後編
- Older : 秋の香り~金木犀~
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昨日夜中書き上げましたDY話。
えぇ、ザウデ落下付近からのスタートです。だって、ここ妄想にはおいしいところだものw
むしろ、どうしてもっとそこ広げなかったの~?ってくらいストーリーではあっさり通り過ぎたよね。なんでだろう?もちっとユーリ好きにおいしい展開が欲しかったよね。
ということで前後に分かれた中篇でお送りしま~す♪
※注意※
ソディア好きさんにはあまりおすすめではありません。
かなり黒くて痛い子に捏造してます。(ごめん、別に嫌ってるわけじゃないんだけどね;)
少々血、グロ表現含みますので気をつけてください。
えぇ。ユーリさん腹さされてますから。
デュークのユーリ救出シーンは完全に妄想&捏造です。
以上のことが許せるOK~!な方のみ、つづきよりお進みください^^
そしてこんな展開、誰か共感してくれるとうれしいなぁ・・・。
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* 。
* *
cross to you :
* . ` *
。 * *
宇宙の色が透けたような青が広がるその場所で。もう一度会えるとは思わなかった。
晴れ渡った空には禍々しい物体が浮かんでいた。それを見上げながら一息つく。
剣を持った手が重く感じる、それだけの戦いをしてきたのだ。
崩壊の音ともに終わりが訪れた。
「…星喰み虚空へと消え去れリ。確かに滅ぼしたとは言ってなかったが…。ろくでもねぇ遺産を残していきやがって…。…フレンか?」
背後の金属音。フレンかと思い振り返ろうとしたとき、どんと衝撃がはしり、飴色の髪が視界に揺れる。
「貴様が…いなければ良かったんだ。貴様がいるから隊長は…」
「…これほど恨まれていたとはな。…くっ」
人影が離れると血が床に散った。
血に濡れた短剣を両手に持ち、青ざめた顔色のままその人影-ソディアは呟いた。爛々と敵を狙う彼女の眼は明らかに殺気に満ちていた。
じわじわと熱い痛みを主張し始めた腹を手で押さえながらユーリは僅かに足を開き、倒れこみそうな自らの体を支え対峙する。その間にも流れ出す血の雫が足元を濡らした。
顔に余裕がなくなったユーリを見てソディアは嘲笑った。
「ユーリ・ローウェル。…貴様の出番はここまでだ。ここで退場してもらう」
「はっ…どっかの悪役っぽいセリフだなぁ、おい。あんたの言う、騎士らしくもない」
「ふん。この際私は汚れ役でも構わない。フレン隊長のためならば…。貴様も…存在自体許せないものだがその働きには正直感謝はしている。ラゴウやキュモール…あんな腐敗した貴族はもはや帝都には不要。そして今、アレクセイ団長も始末してくれた。十分な働きだが貴族に手を出した貴様は万死に値する。ここで私が断罪する」
「はは…断罪、ね。まさかお前がそんな手段を取るとは…意外と黒いんだな。がちがちの貴族様かと思ってたんだが。感謝なんてクソくらぇ…俺は別にあんたのためにやったわけじゃない」
「例えそうだとしても。過程よりも結果がすべて」
「それで…最後は俺を始末しようって魂胆…」
「私は、最初から最初から嫌いだった。フレン隊長の視線の先にはいつも貴様がいる。さっきだって、満身創痍なのに庇うなんて…」
一筋の涙が流れる。けれどその瞳はぎらぎらと睨みつけていた。
からん、と軽い音を立て短剣がその手から落ち、固まった体を引きずるようにゆっくりと近づいてくる。ユーリもそれに合わせるように足を後ろに引く。だがそれだけで呼吸が上がる。腹部の痛みは確実に増していてそこに心臓があるかのように大きく脈動し、反対に四肢が冷えていく。失血量がやばいな、と頭の隅で思ってもどうすることもできない。ただ目の前の女から眼を離すことはできない。
また一歩後ろに下がるとそれが限界だった。崩れ始めたザウデ不落宮。その床はそこで途切れ、あとに広がるのは虚空。
ソディアは暗く微笑んだ。
「さらばだ。ユーリ・ローウェル。…あの世で隊長が進む輝かしい未来を祝福して見ているがいい」
「…フレンは気づかないほど馬鹿じゃない。お前はそれでも、」
「それでも、私はっ!貴様なんていらない…いてほしくない。存在することさえ許さないっ!」
「…お前…」
そうまでフレンのことが…そう口にしようとした瞬間、とん、と軽く肩を押された。
ふわりと傾く体、空を切る両手、睨みつける両目の光が軌道を描く。
フレンを思ってのソディア行動。それがどんな行き過ぎた行為だとしても、時に盲目の恋は人を狂わせる。
彼女にとってはユーリの存在は邪魔でしかなかった。
人は世界のすべて誰からも好かれる訳ではないだろう。そりがあわず嫌われもするだろう。ユーリとソディアもそうだろう。それは仕方ないことだと理解はしていたが、そこまで憎まれていたとは思わなかった。けれど…。
ー俺はフレンの隣にいるべきではなかったのか?いらない?
(…イラナイ…ナゼ?存在スルコトサエ――…。)
つきんと脳のどこかが瞬いた。
そして、唐突に思う。また裏切られるのか、と。意識がブラックアウトしていった。
後編へつづく。。。
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