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- Newer : お、お久しぶりです。。。
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突発SSS。
ほんと今日突然の妄想話ですが、元は昔読んだ小説のシーンをユーリに置き換えたかんじで。
あのシーンがこうこうなってたらもっとww良かったのにwwとか考えてたら
勝手にユーリに人物変換してしまいまひた^^;
さてさて、これの相手は誰でしょう???
(11/30)
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…というわけで、続きです。
普通に更新しても良いのですが、
一気に読めた方が楽かと思い、(私も楽なので)
便利な編集機能でそのまま続きを書いていきたいと思います。
今日は時間があるから進むかなぁ♪
少々酔っ払い(氷結strong☆)につき誤字脱字あったらすみませぬ;
(12/1)
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つづきよりどうぞ。
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シャラン…
鈴の音のような音が近くで聞こえた。
意識がはっきりしてくるとだんだんと頭がずきずきと痛むことに気づく。
昨日の夜、酒でも飲みすぎて悪酔いしたか、と痛みを少しでも緩和させようと手の甲を額に乗せた。
…シャラン…
綺麗な音だが聞きなれない音に薄らぼんやりと目を開けると見慣れない灰色の天井が目に入ってくる。
「あ…?どこだ、ここ」
腕を動かすと響くあの音。視線を動かせば、腕に身に覚えの無い頑丈そうな鈍色の腕輪。その一部から伸びる鎖。両腕を目の前に突き出してみればその正体がはっきり見えた。
「手錠…?」
両手それぞれに鎖に繋がれているので動かすのに不自由はないのだが、思わぬ状態に一気に目が覚める。
身を起こすとその反動で響くような頭痛が増すが、呻いてばかりもいられない状況に額を押さえながら部屋をぐるりと見回した。
灰色だと思ったのは無機質な石のブロック壁のようで、それで多い尽くすような円形部屋。窓すら大分上の方に小さく存在していて外の明るさがそこから零れ落ちてきた。おそらく外界と繋がっていると思われるのは唯一ベッドの真正面に位置しているやや小さめの扉だった。
両腕の鎖はというと寝ていた簡易ベッドの近くの壁の中に繋がっているようで動いたりする分には余裕はあるが、ベッドの周辺までしかない長さだった。
どういうことか頭を必死に巡らしていると、唯一のドアが開き、予想外の人物が覗く。
「なんで、あんたが…」
*
「目が覚めたのですね」
柔らかく微笑む姿に一瞬状況を忘れてどこか安堵してしまいそうになる。
目の前に現れた人物-ヨーデル、次期皇帝その者で、状況よりもどこか頭でその事実を否定していた。
「天然殿下か…ちょうど良かった。わりぃけどこれ外してくれねぇか?よく状況が掴めねーんだが、いつの間にかこれつけられてて…」
「すみません。それはできません」
「は?」
「あなたをここに閉じ込めたのも、その鎖をつけたのも、僕なんです」
「…悪い冗談だな」
笑い飛ばすにも上品に笑顔のままのヨーデルがあまりに不気味すぎて笑い飛ばせなかった。
…シャラン…
動かすたびに聞こえる甲高い鎖が擦れる音。
それこそが両手を戒める鎖の存在を主張していた。
「何を企んでいる?」
「別に何も。ただあなたを閉じ込めたかったしたかっただけ」
あくまで優しく微笑みつつ、近づいてきた。
一歩、一歩。
大分ベッドまで距離が近づいたところでふいにユーリが動き出す。奥義でも繰り出すような勢いでヨーデルに襲い掛かりつつも、あと一歩、近づけそうな距離で鎖の長さに遮られた。
勢いが付きすぎてユーリの両腕には戒められた手錠が皮膚を食いちぎらんばかりに食い込む。
「…っ!」
「残念。長さは調整してありますので僕に触れることはできません。触れられないことが残念ですが、ここは我慢するしかないですよね」
「…どういうつもりだ…?」
「さっきお話したとおりです。僕はあなたを独占したくてここに閉じ込めたんです」
そっと触れるか触れないかの位置で頬のラインを撫でられ、まるで愛しいものでも見るかのように優しい微笑で見上げてくる。
その視線とその意図に戸惑いつつ、ユーリは手から離れるように身体を引いた。
「何が目的ただ?」
「目的?さっき言ったとおりですが?」
「は?天然殿下も天然過ぎると訳がわかんねぇんだけど。何が面白くて大の男一人閉じ込めて何が面白い?」
「ふふ。わかってないのは貴方の方です」
「?」
避けられた手を名残惜しげに引き寄せつつ、まるで目の前にいる敵を威嚇してるようなユーリを小さく楽しそうに笑い飛ばした。今回の行動を実行するに当たり、ヨーデルは想像していた。彼から嫌悪感をぶつけられ嫌われることを。覚悟をしていた。けれどその哀しみよりも何よりも実行した達成感の方が上回ったことが実行してしまった今、実感して満足いた。実行して良かった、と。
彼の口元には黒い微笑みが宿る。
「どうしてあの時、僕ではなく彼女が貴方と旅をすることができたんでしょうか。出会う順番が逆だったら…」
「…そんなの、逆でもあんたが俺と旅をする理由はないだろう。次期皇帝が何を言ってる…」
「でも!僕は浚われたあの海で貴方に助けられた。貴方に出会った。僕は貴方に目を奪われた」
「…」
「でも立場が邪魔をした。帝国に戻らなければいけない己の立場を僕は生まれて初めて恨んだ。…けれど今は、」
ユーリは天然殿下と呼んでいたヨーデルに対しての認識をそのときから変えることになる。
見た目は天使のように微笑んでいても、歪んだ願望に取り付かれた者の執着に。
「僕は持てる権限を使って、貴方を僕だけの存在にする」
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