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Σ(´△`;)ガタガタ
ぶるぶる(;_; )
明日のプレゼンで頭がいっぱいですぅ。。。自爆しそう。。。
そんなんはどーでもいいんだけどさ=3(モチベの問題?)
ほんとは長編①の方を上げたかったんだけど、そんな余裕さえねぇ。(がくし…)
ちょっと書き直しも必要になりそうなんだよね~書いてたら設定に無理が出てきて。ノベライズを読んでみたら、変なところから始まって無理やり進めてることが発覚!!(今更ですが;)少々直したくなってきました。直しつつ先に進みたい。。。
なので今日も寓話の方で。
というかこっちも早くユーリ出したいし。
書き溜めがなくなってゆく~~~;
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暁星寓話 ⅲ:新しい上司とはいかがなもの?
王宮の奥に進む。
「先に言っておく」
「はい」
「団長はあのように言っていたが、私だけで今後もこの任務を遂行することは可能だ。よって君はいつ降りてもらっても構わない」
「え…いえ、せっかく指名していただいたので誠心誠意勤めさせていただきます」
「いや、むしろ辞退してもらっても構わない」
「は…?オルトレイン隊長…?」
もしかして嫌われてる?という疑問が浮かび上がりかけたが、恐れ多くもそれは口にできない。まさか隊長主席でもあるオルトレイン隊長と同じ任務につけるのに、初っ端から因縁を嫌われてしまうなんて多少なりとも憧れを抱いていたフレンは内心ちょっと傷心だ。だがらといって任務を放り出すわけにはいかないと決意を新たに先行く隊長の後に付いて行く。
「簡単に話しておく。護衛対象は皇女、ユーリ・ジェラルディ・ヒュラッセイン。任務は護衛と監視。常時、身の回りの世話をする侍女が2人ついている。それと、姫はあまり言葉を口にしない」
「話せないんですか?」
「いや。話せないのではなく、自ら進んで人前で言葉を口にしようとはされない。理由があるのだが…これはまだ知らなくてもいいだろう」
継続するとも限らないし。というかさっさと辞退して欲しいくらい。
言葉にしなくても伝わってくる疎まれているような気配に憂鬱になる。繊細とまではいかないが、下町出身で騎士団で生きていくことを決めて日々生活する中いつの間にかそれなりの処世術が身に付いたと思ったが、言われえぬ拒絶の態度に凹んでしまうのは止められない。(憧れの隊長だったのもある)
これからつく任務にも小さなため息がこぼれてしまった。
「あ、隊長」
しばらく歩いた先に見えてきた塔の側で洗濯物を干す女性の姿が見えてきた。洗濯物を干す動作とともにゆれる茜色のポニーテールの彼女は服装からして侍女だろうか。近づいてきた人物に気づき、作業の手を止めて敬礼をした。…敬礼?
「シャステル、姫はお部屋か?」
「あ~…さっき抜け出しちゃいました」
「…さっき?」
「そうなんです!ヒスカも追いかけてっちゃって、私一人で洗濯物なんですよー」
ひどくないですか!?と可愛く腰に手をあてて怒っている。シュヴァーン隊長は隊長でその奥にある森もどきの庭園を見つめてまたため息をついている。
隊長に愚痴っても仕方ないと思ったか、言ったことで少し気が紛れたのか、今度は興味深そうに視線がフレンへと刺さった。
「あなたは?」
「本日からシュヴァーン隊長の下、任務に就くことになりましたフレン・シーフォです」
「え?そうなの?」
シュヴァーンに問いかけるも視線を寄越すことなく、淡々と団長閣下からの言葉を説明した。
「ふ~ん、そっか。じゃ同僚になるね。私、シャステル・アイヒーブ。シュヴァーン隊所属よ。よろしくね」
「…騎士団所属でしたか」
「まぁね。こんなカッコだから、護衛騎士兼侍女なところだけど」
「ではあなたが普段ここに」
「えぇ。あともう一人いるけど。今いないから後で紹介するわ。ちょうどいいわ。隊長と一緒に連れ戻してきて」
「わかりました」
*
木漏れ日がみえる森の中を颯爽と二人は歩いていく。
「王宮にもこんなところがあるんですね」
正確には森ではない。以前はそれなりに手入れがされていた緑豊かな庭園だったのだが、いつの間にか人の手が遠のき、今では自由奔放植物は元気に伸びまくり森もどきのような体をしている。
その中を行き先に目星がついているのかように先を行くシュヴァーンの足は淀みない。森もどき自体がそんな深くは無いようだが、ここが帝都であり王宮だということを忘れてしまいそうなほど豊かな緑がそこにあった。
ふと、シュヴァーンが足を止めたと思った矢先、木々の葉が揺れる音ともに人影が振ってきた。そしてその手には陽光にきらりと光る剣を持っていた。
「隊長…っ!」
―…キィン!
いつの間にか抜刀し、剣を交えていた。
その姿は影から抜け出したそのままの姿のように黒く、全身黒い姿だった。
一瞬、その姿に目を奪われつつも隊長への襲撃にフレンもすぐ抜刀し、助太刀しようと駆け寄る。
「お前っ、隊長を狙って…」
「シーフォ!下がれ」
「いえ、助太刀します!」
「無用だ。…姫もそこまでにしましょう」
カァンと剣を跳ね上げ、互いに距離を取った。シュヴァーンは剣を鞘に戻し、片膝をつく。
「剣をお納めください。剣術指南は後ほど時間を取って行いますので、本日は塔にお戻りいただけませんか?急ぎお話すべき事項があります」
「…え、隊長?」
シュヴァーンの言葉と動作と事態にいよいよ頭が付いていかなくなったフレンはそのままぽかんとしていた。相対していた人物も同意するように剣を納めた。
見事なほど全身が漆黒の中、ようやく捉えることができた瞳は神秘的な紫色をしていた。
…続。
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