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捏造。。。ユーリ特殊ネタです。
エステルが満月の子だと発覚した辺り。
大丈夫かな???終わらせられるかも心配;(ごめ・・・)
ちなみにタイトルも変えました。
(元・ 『届くことの無い想いの中で』)
大丈夫であれば、つづきよりどうぞv :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
『サクリファイス』①
街がよく見える丘でその小さな肩は震えていた。
その肩には目には見えない何かが重くのし掛かっているようだった。
わざと足音を出して近づくと俯いていた頭が上がった。
「こんなとこまでどうしたんですか、ユーリ?」
「散歩」
「…奇遇ですね。私もです」
横まで歩みを進めたが、その後は互いに何を言うでもなくただ静かな時間のみが進んだ。
すん、と小さく鼻を鳴らした後エステルはゆっくりと立ち上がった。
「じゃ、私、先に帰りますね」
そう言って顔を合わせることなく立ち去ろうとしたとき、腕を強い力で引かれる。
気づいたときには強いけど優しい腕の中に閉じ込められていた。
「こんなときまで強がんな」
「…ユー、リ?」
戸惑って動くものの、強く抱きしめられるにふと力が抜ける。
彼だからだろうか。いけないと思っていてもこんなにも安心してしまう。
頭の上でふっと息を吐く、彼の気配がこんなにも近い。
「それに夜にこんな場所に抜け出すなんてあぶねーし。…ひとりで泣くな。大丈夫だから。エステル」
「な、泣いてないです」
「震えてた」
「ちょっと寒かったんです」
「鼻声だ」
「ちょっと鼻がむずむずしただけで」
「目が真っ赤」
「もう!…見ないでください。きっと不細工ですから」
「まだ鼻がたれてる?」
「ユーリのいじわるっ」
「はは。気にすんな、この暗闇じゃわかんねーよ」
ぽんぽんと優しく頭を撫でられて優しい拘束が解けた。
心の隅で少し残念に感じている自分を感じつつ、くるりと振り返る。
そこにいるのはいつものパーティの頼もしい兄貴分で。
彼は自分と同じ気持ちではないことを図らずも実感してしまう。
「でも…ありがとうございます。」
「少しは落ち着いたか?」
「はい」
なけなしの笑顔でも言葉でも彼の目は誤魔化せない。
だから彼は来てくれたのだ。
いつも受け止めてくれるために。
②に続く。。。
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